それは突然の知らせだった
その話を知ったのは、北秋田市地域おこし協力隊の千春ちゃんのFB投稿でした。
今朝から悲しいお知らせが届きました😢
北秋田市のソウルフードである、
「チョコバターサンド」の武藤製パンさんが
営業終了とのこと。。
えっ?!ウソでしょ?!
武藤製パンは、このブログでも何度か紹介している地元・鷹巣のパン屋さんです。近年は給食事業に注力していましたが、「チョコバターサンド」をはじめとした看板商品も健在で、町なかの至るところで買うことができました。
そして、「いつでも買える」と誰もが思い込んでいた…。
廃業の理由
千春ちゃんは直接武藤製パンさんでお話を伺っていました。それによると、パン作りに必要な機械が3台もたて続けに壊れ、修理には何百万円もかかってしまう。武藤さん自身もさんざん迷ったものの、年を考え諦めたのだそう。
でも北秋田市でもし受け継いでくれるという人が現れれば、快く引き渡したい。そのために商標やパッケージは残しておくと。でもお金がかかることなので、自分から無理なお願いはできないとのこと。
こうして新聞にも載り、「廃業のお知らせ」も掲載され…にわかには信じられなかったけど、現実なんですよね…。
惜しむ声が続々
わたしのFBページにも多少の反応はありましたが、最初に情報を流した千春ちゃんの投稿は300シェア越え。コメント欄には、もう食べられないことを惜しむ声が並びました。そして「カンパ、助成金、クラウドファンディングなどでどうにかならないか?」という意見もあり、同時に「やるなら手助けしたい!」という人もとても多かったです。
もし現実的にその話が立ち上がるなら、微力ながらお手伝いしたいな…とわたしも思います。ただ機械だけではなく、受け継いでくれる人材の問題もあるので、現実的には厳しいのかもしれません。
喫茶リラの閉店
そしてほぼ同時期に知ったもうひとつのニュース。
鷹巣の老舗、喫茶リラが12月28日で営業を終了しました。今月に入ってからは連日訪れるお客さんが絶えなかったそうです。「そのうち行こう」と思っていて行けずに終わってしまう、そんなパターンが少なくなくて…本当に行きたいと思ったときが行きどきだし、やりたいと思ったことはその場でやったほうがいいんだなあと痛感します。
これらもすべて武藤製パンのものです。オレンジヨーグルトはすでに製造をやめていました。油ギトギトの油パンももう食べられないんですね…。
チョコバターサンドがもう一度食べたい
今の素直な気持ちはコレ。最後だと知っていたら、買いだめしたかもなぁ…ってつい思ってしまいます。機械が突然壊れることは誰も予測できませんけどね。でも、もし世の中によく似た商品が現れたとしても、それは武藤製パンのチョコバターサンドではありません。悲しいけど。
何十年もこの地域で愛されてきた武藤製パンとパンの数々。本当にありがとうございました、おつかれさまでしたと言いたいです。
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