加茂水族館とは
山形県鶴岡市にある加茂水族館。ここはクラゲで経営回復した水族館として、今や全国的にも有名になりました。
1930年のオープンから1960年台までは安定して年間20万人前後の入館者数を保っていましたが、1996年から数年間は10万人を切るまでに落ち込み、いつ潰れてもおかしくない状態に。
あるとき、たまたまサンゴの水槽で発見したクラゲを展示したところ反応がよかったため、思い切って「クラゲを目玉にした水族館」への改革をはかります。
2000年にはクラゲの展示数日本一となり、2012年にはクラゲの展示数世界一としてギネスブックに認定。2014年には新館「クラゲドリーム館」をオープン、この年の入館者数は70万人を突破しました。
…なんて話を、つい先日NHKの「72時間」で見ました。笑 クラゲって、飼育するのすごい大変らしいですね。でも飼育してるクラゲは、定期的に水族館の目の前にある海で網ですくって獲ってるっていうのにびっくりしました。
「クラゲの水族館」に行ってきた
小さい頃クラゲに刺された苦い思い出はあるものの、コリコリした食感のクラゲは好き。そんなわたしが(?)、一泊二日の山形旅行のメインとして加茂水族館に行ってきました。
鶴岡市の海沿いに位置し、JR鶴岡駅からはバスで30分、庄内空港からの直通の公共機関もなしと、車がないと厳しい立地です。
営業時間は9時〜17時(最終入場16時半)で、一般料金は1,000円。年間パスポートは2,500円となっています。
秋田県側から向かいましたが、港沿いの街中を進んでいく感じで、道はけっこう狭いです。学校帰りの子どもたちがたくさん歩いてました。
到着。団体さんで中は賑わってました。水族館って大体いつ行っても団体さんに当たる気がする…。
入り口すぐ右側に売店があり、入場するとこれまたすぐ右側にレストランがあります。やっぱりくらげ推してますね〜。
海鮮系も多いけど、単価は比較的高めですね。
外を眺めることもできます。
いちおう普通の魚のコーナーもありましたが、少ないです。
クラゲ尽くし
さぁ、いよいよクラゲだらけのコーナーへ。
こんな感じで、ほぼ全員が写真撮ってます。
常に動いてるので難しいですが、何となくそれっぽく撮れるもんですねぇ。きらきらと浮いてる細かい粒はクラゲのエサのプランクトンです。
クラゲは脳も心臓もないらしい。基本漂うのみでエサをとりにいくということはせず、触手にプランクトンが触れたらそれをとりこむんだそう。人間を刺すのも悪気があるわけでなく、体に異物が触れたことによる防衛反応なんだとか。
なにを考えることもなく、ただ漂うだけの生命か…
うっすら自分も写ってますねw
メインともいえる、クラゲの大水槽。
みっちりと泳ぐミズクラゲ。16時からクラゲの解説コーナーがあったんですが、ミズクラゲは他のクラゲのエサになるそうで、形の悪いものや育ちの悪いものは定期的にここからとっていくんだとか。共食いっぽいですが、種類が違うので人間が豚や牛を食べるのと同じ、らしい。
さすが、さかなクン先生も来ていらっしゃるw
床にプロジェクターで映し出されていたクラゲ。
アザラシ・アシカもいるよ
やっぱり水族館といったらショーははずせませんよね。わたしは行った時間が遅く見られませんでしたが。
だらっとしているところも可愛いです。
クラゲアイスを食べる
さて、アシカの水槽そばにある売店でアイスを…と思ったらすでに閉まってました。がーん。
ご安心ください。入館受付カウンターの目の前に売店があり、ここでは16時30分までソフト、45分までアイスが買えます。
クラゲアイス(塩ミルク) 300円
うっすら水色に見えなくもない絶妙な色加減。塩ミルクなので当たり前ですが塩気が効いてました。クラゲが入ってますが、すごく小さ〜くカットされてて撮るのは諦めました…。プチプチ、コリコリとした食感が楽しいです。
クラゲを満喫
(外の景色もいいですねぇ)
想像よりも規模は小さかったんですが、それでもこんなにたくさんのクラゲが見られる水族館はほかにはないでしょう。あの独特の形や透明感、ひらひらした触手など、ほかの魚と比べて「いつまで見ていても飽きない」と言う人が多いのもわかる気がします。わたしはついつい海月姫のドレスなんかを思い出したりしちゃいましたが。
↑クラゲ大好きな主人公がクラゲっぽいドレスをデザインする話(雑な説明)
クラゲ大水槽は圧巻でしたねぇ。クラゲがクラゲを食べるっていうのも驚きだし、「クラゲ解説コーナー」では実際に水槽にミズクラゲを放ち、つかまえて食べるところまでを見せるという衝撃。。。
虫メガネでなければ見えないような、ちっさなちっさなクラゲの赤ちゃんの展示もありました。
一般的な水族館とはまた違った楽しみ方ができる、加茂水族館。個人的には、大きくて生き物の数も多い水族館とちがって、小さいがゆえに何となく落ち着く雰囲気を感じました。
とくにクラゲが好きじゃなくても、時間を忘れてぼーっとしたり、クラゲ料理やクラゲアイスを食べたり、海を眺めたり(?)といろいろな楽しみ方ができるのではないでしょうか。
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