十文字ラーメンを求めて
去年横手へ行ったとき、横手美術館を見たあとふるさと村のフードコートで初めて十文字ラーメンを食べました。
そのときは横手焼きそばがメインでラーメンはおまけ程度だったのに、予想外に十文字ラーメンのほうがめちゃめちゃ美味しくてw
ぜひまた食べたいと思っていました。
十文字ラーメンは、正式には十文字中華そばと言い、昭和10年頃マルタマが創業したとされています。
知らずに行ったけど「元祖」を名乗るにふさわしい名店だった…!!
ラーメン店を探す
めぼしい店がわからないまま、とりあえず道の駅十文字に向かいながらお店があったら入ろうか、というノリで進む。
そして道の駅手前でラーメンの看板を見つけて入ったんですが、すんごい混んでる上メニューのどこにも「十文字ラーメン」の文字がない…。
あ、これ普通に地元で愛されてるラーメン店だw と気づいて、すいませんやっぱりやめます、と引き返そうとしたら、
「十文字ラーメンだすか?それだば、三角そば屋かマルタマか丸竹だすよ」と店員さん。
方向や行き方もざっくりですが親切に教えてくださり、あぁきっと同じような客がいっぱい来るんだろうな…と。笑
マルタマを目指して
自分の店が混んでたとはいえ、ライバル店を勧めてくれるなんていい店員さんだなーと感動しながら、マップを見つつ進みます。
国道から1本入っただけで、そう難しい道じゃなかったので安心。
三角そば屋は反対方向だったし、丸竹とマルタマはどっちでも良かったのですが何となくマルタマに。
入るとまず「食券を買ってください」とあるのに販売機がないという不思議システム。(普通にレジで先にお金を払うというだけ)
中は我々以降は待ちになり、ギリギリでカウンターに座れました。
念願の十文字ラーメン
作りが真ん中のカウンターを囲むように外側にお座敷になっていて、何となく昔なつかしい雰囲気。
けっこう時間がかかりましたが、漫画や芸能人のサインを眺めつつ待ちました。
年齢高めのファミリー層やおじさん達が多く、きっとあっさりしてるから年いっても食べられるんだな…とか勝手に想像。
中華そば 500円
大盛りは600円ですが…安いなぁ。五目中華(塩)ってのも気になりました。
ほかにサッポロラーメン(みそ)やギョーザ中華(ぎょうざ入り)なんていうユニークメニューも。
さらにカレーライスもあり、夏場は冷やし中華もありと、昔ながらのごちゃ混ぜ感がたまりませんね。
wikipediaによると、十文字ラーメンの定義はこのようになっています。
あっさりとした醤油味で煮干や鰹節などを出汁に使用した和風のスープとかんすいを全く用いず独特の食感をもつ細い縮れ麺が特徴である。また、具材に関してはチャーシュー、ねぎ、メンマのほかに店にもよるが麸と蒲鉾が入るのも特徴である。
まさにこの定義をすべて満たしたラーメンですね。そりゃそうだ元祖なんだから。
無駄なものは一切なく、出汁の香る澄んだスープと、独特の食感のちぢれ麺がなんとも言えず美味しい。
あー、去年食べた味と一緒だぁー!と思わず口走るw 飾り気のない究極シンプル味。
焼肉中華そば 700円
おっちゃんが頼んだこちらは、甘く炒めた生姜焼きのような肉が乗ることでスープに甘さと油が加わってまた全然違うものに。
これには大盛りがなかったんですが、どうやらデフォルトで大盛りなご様子…。
わたしはノーマルのほうが好きでしたが、おっちゃんはこちらをいたく気に入っていました。
餃子 350円
皮が厚めでしっかり味がついていて、元氣屋&piyo2のものに似ていると感じました。
皮が厚いともちもち、つるんとした食感が出ますよね。我が家で自分で作ると、市販の皮は薄いのでよく破れる…。
定番の中華そばといえば
この系統で、シンプル定番の中華そばといえば、町内に福士そば屋があるんだなぁ、と改めて思いました。
餃子はないけど、感じとしてはかなり近いはずです。しかし、近いと逆になかなか行かない現象。。。あるよねー。
そういうわけで、これ系を食べたくなったら福士そば屋に行けばいいんじゃないか、という元も子もない結論に。
興味ある方、マルタマはおすすめですよー。
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