武藤製パン廃業から5ヶ月
2016年12月、北秋田市鷹巣で長く愛されてきた「チョコバターサンド」を作っている武藤製パンが廃業しました。
そのときは機械の故障で突然店頭から消えてしまい、誰も最後を惜しむことなく食べられなくなってしまったのです。
鷹巣のソウルフードだっただけに、惜しむ声がたくさん出ていたことはFacebookなどを見ても感じていました。クラウドファンディングで何とかできないか?という動きもありました。
それがついに、大手パンメーカー・たけや製パンから再発売というニュースが飛び込んできたのです。
発売開始は4月26日、いとくグループでの限定販売ということで、うきうきといとくに向かいました。すると…
すでに売り切れてました(絶望)
朝日放送「トレタテ!」で放送
そしてこの日、18時15分〜「トレタテ!」がチョコバターサンド復活取材でいとく鷹巣店に来てました。朝9時の販売開始から爆買いしていくおじいちゃん、おばあちゃんがいっぱい。
このせいでわたしが買えなかったんだなやはりみんな復活を喜んでいるようです。
ちなみにこの放送があるという連絡は朝日放送県北の方からいただきました。以前、コトノタネを見てチョコバターサンドの特集番組に使いたいと連絡をいただいたご縁があったんです。ありがとうございます。
次回入荷は土曜日
さて、チョコバターサンドは毎日販売というわけにはいかないようで、次の入荷は29日とのこと。これからは水・土の入荷で固定になるんですかね〜?水・土曜といえばいとくのポイント3倍の日だし。(関係ない)
「トレタテ!」によると、初日は2時間で400個が完売したそう。ということは、開店と同時に行けば間違いないな!ということで、朝から行ってきました。
いとくの入り口すぐの特設コーナーにででん!とありました。あぁ〜会いたかったよ〜。
チョコバターサンド 130円
ひさしぶりのチョコバターサンド。10円ぐらい値上げしたかな?
まぁ、あれですね…袋の素材が違いますね。あのシャカシャカした袋、独特だったからなぁ。この包装だとすごく素材がしっかりしててつやっとしてて、ちょっと高級感がある。
あと空気?ガス?もこんなにパンパンに入ってなくて、もっとしわ〜っとしてた。笑
あとはパンもぜんぜんちがいますね。たけやのは分厚くてふっくらしててパンっと張りがある感じ。武藤製パンのはもっとふにゃ〜、しわ〜ってしてました。(※文句を言ってるわけではないです)
チョコバターサンドといえば、端までクリームが塗られてないから、上側のパンでクリームを塗り広げるって作業が必要でおなじみ(おなじみではない)でしたが、これはそんなこともなさそう。
味はどうなの?
「トレタテ!」によると、レシピは武藤さんの頭の中にしかなく、一個一個引き出しては作るという試行錯誤を重ねたために、再発売まで5ヶ月かかったのだそう。
肝心の味ですが…うん、違和感なく食べられます。クリーム部分はほぼ完璧じゃないですかね?
ただパンの感じが全然違うのが意見が分かれるところかな、と。武藤製パンのパンは、食べるとくしゃっと空気が抜けたように(?)しぼむというか、ハリがなかったんです。こういう大手メーカーのパンみたいにふわふわしてなくて、そこがよかったんだよな〜。。。
たけやバージョンは、パンが分厚いしふわふわでパンの存在感がありすぎると感じました。
やっぱり元々の味を知ってる人は、同じことを思うみたいですね。
でも、これはあくまで元々のチョコバターサンドと比較しての話。これ単体としては十分美味しいし、2度と食べられないと思っていたチョコバターサンドが味わえるというだけでうれしいです。
トーストしてみた
さて、半分はそのまま味わって、半分はトーストしてみました。
そしたら焦がしちゃったので、もう1本焼きました。(何してるんだ)
チョコバターサンドは、トーストして食べることでまったく違う味わいになるんですよ!ひと手間かけてもこっちのほうが断然おいしくておすすめです。
外側がほどよくカリッとして、中にはクリームが染み込んでパンがじゅわじゅわ。いい感じに溶けたチョコ。「パリっじゅわ〜」の実現、ほんとたまりません。
復活ありがとう
同じパンでも、メーカーが変わるとこんなに変わるもんなんだな〜と思い知らされましたね。武藤製パンのチョコバターサンドと同じかと聞かれると、違うものだと言わざるを得ません。
でも、たとえ微妙に味が変わったとしても、またチョコバターサンドが食べられてほんとにうれしいです。わたしがそう思うように、多くの人もそう思うはず。たけやのものはたけやのものとして、また長く愛される味になっていってほしいですね。
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