15周年記念アルバム、ハンバートハンバート「FOLK」全曲感想を書いてみた。

最終更新日時 : 2017年2月22日
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デビュー15周年記念アルバム。

2003年にメジャーデビューしている男女デュオ、ハンバートハンバート。デビュー15周年記念アルバムとして、弾き語りアルバム「FOLK」がリリースされました。

というわけでいつも通り、鷹巣のCDショップ僕らの「Woody Forest」さんで初回限定盤を予約購入しました。すでに3リピートほどしてます。最高に良い。良すぎてうなる。

初回限定盤はLIVE DVDつき。これも既にチェックしましたが。。。とりあえずフィドル(バイオリン)が神。良成さんはギターも上手いんですが、フィドルで弾き語りはやばいですね。人間技とは思えません。

そんな「FOLK」の良さを伝えるべく、版全曲感想いきたいと思います。

「FOLK」 2016年6月8日発売。

「2人きりの演奏」にこだわったアルバム

サポート無し・2人きりの演奏を録音。代表曲「おなじ話」を始め、ライブ活動の中で磨かれたアレンジが光る定番曲や、カバー曲、アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』エンディング主題歌「ちいさな冒険者」のセルフカバー、新曲「横顔しか知らない」を収録します。

 

カバー曲:N.O.(電気グルーヴ)、プカプカ(西岡恭蔵/ディランII)、生活の柄(高田渡)、結婚しようよ(吉田拓郎)、さよなら人類(たま/柳原陽一郎)、ロマンスの神様(広瀬香美) ※敬称略(公式サイトより)

ハンバートハンバートの特徴のひとつに、一つの曲をアレンジを変えて何度もアルバムに入れる、というのがあるんですが、全編弾き語りのアルバムというのは初めて。あってもまったく不思議ではなかったので意外でした。

そして今回はカバー曲もたっぷり。高田渡さんの「生活の柄」は以前からカバーされていましたが、そのほかはお初です。動画で観たことがあったのは、電気グルーヴのカバー曲「N.O.」ですね。

弾き語り例をどうぞ

これを聴いた時点で「あああもうすっごい良いわあああ!!」て感じでした。この感じが好きなひとなら、「FOLK」ぜんぶイケると思います。多分。

ちなみにこちらが原曲。めちゃめちゃテクノ。これが弾き語りになると、もはやまったくの別物で面白いですね。

それでは全曲解説へGO。

1、横顔しか知らない

いきなり新曲からです。とはいえ彼らの「FOLK」以前に出たアルバムは2014年「むかしぼくはみじめだった」、その前が2011年「ニッケル・オデオン」と、制作自体がかなりゆっくりペースのようで、このアルバムjも新曲はふたつのみ。あいだに遊穂さんが妊娠出産してることもあるでしょうが。

軽快なリズムで始まる彼ららしい一曲。ギター一本とは思えない奥行きにいきなり度肝を抜かれます。歌詞の内容は、これにタイトルが「横顔しか知らない」なのがなんとも上手いなぁ~!という、良成さん節ですね。

新曲かつアルバムのリード曲という扱いでしょうか?オフィシャルMVが出ています。

ジャケット写真のままの服装ですな。一切取り繕わずそのまんまなのが逆にすごいな…。「MVっす観て下さい!頑張って作りましたあああ!」って媚びが一切ないですね。笑

2、N.O.

このギターのリズムもめちゃめちゃ好きだなあ。このリズムでずっと最後まで通して成立しちゃうのがすごい。

夢を諦めてしまわざるを得なくなった状況に
追い込まれた時の心境を歌っている、挫折と絶望の歌だそうです。
電気グルーヴの前身バンド、「人生」を解散させて、思い描いていた未来が遠のいてしま­った時期(石野氏はエロ本の編集者にでもなろうか、と考えていたらしいです)の心境を­歌にしたのがこの曲だそうです。(N.O動画コメントより)

原曲を作った石野卓球さんのお話でした。サビで繰り返されるフレーズがとても印象的です。

3、長いこと待っていたんだ

長いこと夢に見ていた舞台に今やっと立ち、歌うことができる!という喜びの歌。おふたりがライブでこれを歌うときもこんな気持ちなのかなあ…と想像してしまいます。

低音を聴かせたギターが「明日があるさ」みたいでテンポがいいですね。良成さんがサビで、思い切った感じで高音ハモリをしているのがGood。もともとはもっと控えめにハモっていたので。

4、プカプカ

「象狂象」のペンネームで西岡恭蔵さんが歌われた曲だそう。わたしは知らなかったんですが相方は知っていたので、フォーク世代ならわかるんですかね?(べつに相方はフォーク世代じゃないけどw)

「あん娘(こ)」が最初何のことだかわからず、「先公(せんこう)」の類義語かな?とか勝手に想像して聞いてました。「あの娘(こ)」ね。。。

wikiを見ると、数々の歌手にカバーされている曲のようですね。歌詞考察はここのがしっくり来ましたねえ。原曲は知りませんが遊穂さんの声でさらっと歌うのがいいなー。と思います。

5、夜明け

「長いこと待っていたんだ」もそうなんですが、発表当時よりもキーを上げてるんですね。年を重ねるとライブ時にキーを下げて歌うというのはよく聞きますが(どんな歌手であれ)。でも例えばキーを変えると、リードボーカルを入れ替えたり、ハモりを上ハモリ→下ハモリに変えたりといったアレンジが効くので、そのためですかね?と演奏側目線で考えてみましたw

この曲も過去に3パターンぐらいあって、そのどれとも違うまた新しいアレンジでした。もう無限に出来るんじゃないのか。今回はコード感がちょっとひねられていたのと、これもサビで吉成さんが高音のハモりに行ってますね。2人きりの演奏だからあえて声を前面に出すようにしたのかしら。

「これからふたりで新しい世界を生きてゆくんだ」という決意が明快に描かれていて、元気をもらえる曲だと思います。

6、生活の柄

フォーク歌手の高田渡さんの曲。調べたら、山之口貘さんという方の「詩」に曲をつけたものだったのですね!てっきり風刺曲なのかと思ってたら、本当に浮浪者だったのか。。。w

覚えやすいメロディーで、語調も揃っているのでつい口ずさんでしまいますね。

7、国語

これこそは風刺だと思ってますw 横文字ばかりを日常的に口にするようになった日本人たちすべてへ。タイトル「国語」なのがね。いいよね。

歌うのも弾くのも楽しそうな曲です。一見楽しそうなのに歌詞に棘があるっていうのがナイス。

8、待ちあわせ

CDではけっこういろんな効果を入れてましたが、シンプルでも活きますね~。最後の一行でだけ良成さんが出てきて、バチッとアカペラで終わるスタイルはもとのバージョンと同じでした。気に入ってるのかな。(?)

9、結婚しようよ

吉田拓郎さんのカバー。ある意味これが一番想像通りだったかもしれないw 良成さんの髪なら肩まで伸びそう(どういう意味だ)知名度もあるので、タンバリンとギター一本でカバーしてみたいなー。

10、おなじ話

ハンバートハンバートの持ち歌の中ではもっとも有名と思われる曲です。これもたくさんのパターンがありますが、大きく違うということもなかったですね。

定番曲の安心感ってあるわ~。いい歌は何度でも聞けますね。

11、さよなら人類

原曲はたま。わたしはサビしかちゃんと聞いたことがなかったので、全体の構成にびっくりしましたよw まさか歌詞中で「猿~」と繰り返したり、「猿にはなりたくない」と歌う曲があるとは。。。

コーラスとリードの絡み合いが聴き応えがあります。同じフレーズの繰り返しながらも、後半に向けてじりじりと盛り上がっていってラストに繋がる感じがたまりませんね。

にしても難解な歌ですねえ。。。

12、ちいさな冒険者

TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』の主題歌のセルフカバーだそうです。これはバンジョーですかね。ハンバートハンバートはシンプルなメロディと歌詞が特徴で、童謡や、「みんなのうた」にありそうな曲が多いですが、これもそんな趣を感じました。

船出の歌としてはずいぶんゆったり流れるギャップが面白い。壮大な旅への含みを持たせながらラスト一行が「洗濯物取り込まなくちゃ」で急に現実に引き戻されるのがなんとも言えませんね。

全体まとめ

弾き語りアルバムであれどハンバートハンバートらしさは失われないどころか、輝きを増して聞かせてくれますね。期待を裏切らない良アルバムでした。

やはり楽器が限られているためか、遊穂さんのハーモニカの出番がいつもよりかなり多め。良成さんはただアコギ弾いてもむちゃくちゃ上手いので問題ないでしょうが、前述したようにキーをあげてハモリも高音ではっきりめに歌っているのが、より歌をくっきりと聴かせるためなのかなーと解釈しました。

カバーでもオリジナルでも新曲でも遜色なく聞けてしまう(はじめわたしは「プカプカ」を知らなかったので、普通にハンバートのオリジナルだと思って聞いていたぐらい)のがハンバートハンバートらしさであり持ち味ではないでしょうか。

おふたりの持つ「声」も世界観も、他の何っぽくもない独特のものですよね。それだけにハマればずっと聴き続けられる魅力があると思います。

何せ、同じ曲をアレンジ違いで何回もアルバムにしても、こうして買うわたしのようなファンもいるわけですからw

初回限定盤はこちら。

DVDの感想はさらっとにしておきますが、MCがめちゃめちゃユルい!日常か!

それでいてお客さんを引き込んだり盛り上げたりと緩急あるステージングで、13曲があっという間に感じられました。ミサワホームのCM曲でおなじみの「いついつまでも」でしっとり始まる。これは聞けばわかる人が多そうですね。

広瀬香美さんの「ロマンスの神様」のカバーは、よもやハネないだろうと思いましたがやはり。サビでリードボーカルが入れ替わるのがちょっと残念でした。遊穂さんの高音で聞きたかったなあ。

「アルプス一万尺」の手振りをしながら客席をまわったのは圧巻でした。歌詞を全部覚えながら、手振りをしながら、お客さんと絡みながら、歩き回るって。。。どんだけ頭回転すんのー!?って思いましたw でももしかして遊穂さんは、天然でそれが出来てしまうひとかもしれない。。。なんだかそんな気がする。

そこからの「ホンマツテントウ虫」「おいらの船」の盛り上がりときたら半端じゃなかったなあ。会場がひとつになってた感じがしました。うわー生ライブ楽しいだろうな!って思った。

そしてまさかの会場限定、MCだけを集めたCDを売るというw 「こんなことをするのは他にさだまさしさんぐらいですよ」というくだりで爆笑。

ライブも素晴らしいハンバート。どうか東北に来てくださいいつか。

通常版はこちら。

DVDはおいといてとりあえずCDを聞きたい、という方はこちらをどうぞ。12曲入りでフルアルバム並なのに2400円ちょいと何故かちょっと安いです。

ちなみに鷹巣近辺の方はぜひ「Woody Forest」で注文しましょうね。

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