横手のまちの音楽フェス
秋田県横手市の野外音楽祭「YOKOTE音FESTIVAL(よこておとフェスティバル)」が8月20日に開催されました。2017年で7回目となります。
特定の会場だけで演奏するのではなく街なかに点々とおき、いろんな会場を巡りながら楽しむ音楽フェスです。
空洞化する中心市街地を活性化させたい!そして演奏する側と聴く側、さらに地元商店が商売をしたり出店したりすることで市民みんなを巻き込んで盛り上げたい!というコンセプト。
「空洞化する中心市街地」というと大館市や北秋田市も人ごとではないですよね。
このイベントには今年で3回目の出場ですが、はじめて参加したときは感動しました。たくさんのスタッフとボランティアが力を合わせている姿とその盛り上げ方が本当に素晴らしくて。
その雰囲気のせいなのか、居心地のよさなのか、刺激をもらえるからなのか、とにかく「また来年も出たいな」と思わされるイベントなんですよね。
(音フェスHPより)
会場は毎年微妙に変わりますが、2017年はこんな感じで駅前を中心とした7ヶ所。
それぞれの会場で朝10時〜夕方5時ぐらいまで、一番長い会場では夜7時過ぎまで演奏が行われます。
総出演数80組越え、秋田県内各地はもちろん宮城や東京からのエントリーも多いです。
似たようなイベントに秋田市で行われるPMA(パワーオブミュージックフロムアキタ)がありまして、こちらも過去に3回くらい出たんですが、会場によってアコースティック、ブラスバンド系、ジャズなどジャンルがある程度決まっていたんですよね(※当時)。
一方、横手音フェスはひとつの会場でいろんなジャンルがあるので、同じ場所にずっといてもいろんな楽しみ方ができると思います。
もちろん、各会場をまわるのもOK。それぞれの会場は遠くても徒歩10分かからないぐらいなので、オレンジののぼりを目印に、街なかをてくてくと散策しながらいろんな音楽に浸ることができます。
街なかを歩いていてあちこちから音が響いてくる感覚は、なかなか普段は味わえませんよね。
九品寺会場
こちらは九品寺(くほんじ)会場。その名のとおり、お寺での演奏でびっくり。シチュエーション最高だなぁ。
北秋田市のバンド、Solid colors(ソリッド・カラーズ)。
音響トラブルで一時音がでなくなりましたが、観客の手拍子のもと生音で歌い続ける姿勢にうるっと来てしまいました…
境内かっこえぇ〜。あと日陰になってていいよね(他会場は陽射しカンカンですw)。
街なかを歩く
歩いていて気になった切り株。きのこ…?(めっちゃ固かった)
ワッサリとしたひまわり
横手のマンホールは、かまくらと横手城ですね〜かわいい。
市民広場会場・かまくら館
市民広場会場のすぐ脇にあるかまくら館。暑いけどなんか落ち着くスポット。
中までは入りませんでしたが、かまくらの歴史の展示や本物のかまくらがあるみたいですよ。
横手駅前会場
自転車がメインのように写ってしまった。。。
今回は時間の都合上、よこてイースト付近の3会場には立ち寄れませんでした。屋台出店などもあり、規模が大きい会場です。
しぶい看板!うっすら見える中はお菓子屋というより卸業者のようですが。
カシワヤ楽器では高橋優くんが流れてました。優くんは横手市出身なので、きっとここにも来たんだろうなぁ。
光明寺公園会場
続いて光明寺公園へ来ました。緑豊かな芝生の上で歌える会場です。
この大人気のワケは…
Hacchiとさなだっちさん。秋田県内で精力的に活動されているユニットです。
自分とおなじ男女ユニットということで去年・今年と聞きましたが、演奏も作っている曲も歌もMCも盛り上げ方も、他のバンドとはレベルが違いすぎる…。アマチュアというよりほぼセミプロですね。魅せ方が素人じゃないもん。
そしてまたてくてくと歩き…
ふたたび九品寺へ
九品寺会場にもどって、以前島村楽器のアコパラというイベントでご一緒したことがある、くる♪ちゃんを見に来ました。
エレキギターのインストです。「お寺の境内でこんな激しい演奏をしてもいいのかなと思いましたが…」というMCもあり。たしかに組み合わせとしてはだいぶ斬新かもしれませんねw
演奏前は緊張する〜!!と言ってましたが、堂々たる演奏とMCで素晴らしかったです。めちゃくちゃ元気がよくハキハキしてるし、演奏中もず〜っと笑顔で観ているこっちもホッコリさせられますね。
受験生だけどギターはやめられない!という、心から音楽好きな様子が伝わってきました。
彼女は現在中学3年生ですが、小学生からエレキギターを弾いていて腕はかなりのもの。アコパラではオリジナル曲でアコギを弾き語っていたし、将来が楽しみですねぇ。
演奏する側も見る側も楽しめるイベント
今回は朝ギリギリまで仕事をしていたため、観てまわる時間があまりとれませんでした。というか、毎年自分たちが出演するとどうしても時間に制約があって、見たいバンドぜんぶがぜんぶ見られないというジレンマはあります。
それでも、パンフレットでスケジュールとプロフィールを見ながら「このバンド見たいね〜」といって街なかをぐるぐると歩く、という時間そのものがこのイベントの醍醐味ではないでしょうか。
毎年8月下旬の開催、募集期間は3月〜5月あたりなので、興味ある方はチェックしてみてください。もちろん、演奏はしないけど音楽を聴くのは好き!という人も楽しめるイベントですよ。
●Twitter:@akitarienblog
●Facebook:コトノタネ