お狩場焼きと同じぐらい、角館に行ったらぜひ食べねば!と思っていたなると餅。
角館名物お狩場(おかりば)焼きを食べてみた!御食事処・茶房 さくら小町
かわいらしいお花のかたちをした餅に、あんこが入ったお菓子です。
角館では昔から作られているそうで、観光ついでに買って帰る人も多いのだとか。
こうなると、食べ比べをしてみたくなるブロガー魂。(?)
ぜんぶで4種類発見したので、それぞれの感想をまとめましたよ。
角館名物なると餅とは
角館では古くから、お祝いごとや行事で作られていたなると餅。
もともとこのあたりでは米の収穫量が多くなかったため、当時は粟(あわ)で作られていたのだそう。
やがて、粟(あわ)と阿波の鳴門(あわのなると)をかけて「なると餅」と呼ばれるように。
また、米の生産量アップとともに材料も粟からもち米へと変化していきましたが、なると餅のお花の部分が黄色いのは、粟を使っていたことの名残なのだそうですよ。
1、渡辺なると餅店
まず、角館には「なると餅店」と名のつくお店がふたつあります。そのうちのひとつがここ、渡辺なると餅店。
ショーケースに並べられたなると餅を、1セット(2個入り)から買うことができます。
お値段は162円。日持ちは当日中です。
黄色の部分の色が一番濃く、もちの大きさは一番小ぶりでした。
生地自体に甘みはありません。もち米のつぶつぶも、一番細かい気がしますね。
こしあんはややもろっとしています。塩気がきいた、きりっとした甘さがありました。
個人的にはこれが一番食べやすかったです。
2、熊谷なると餅店
なると餅店のもうひとつがこちら、熊谷なると餅店です。ちなみにふたつのお店はめちゃくちゃ近く。
会席料理のお店と経営者が同じなのかな??こちらは窓口でピンポンを押すと、店員さんが中から出てきます。
「なると餅ひとつ」と頼んだら、渡されたのがコレでした。えびす餅とのセットが普通なんでしょうか?
えびす餅については一切調べていなかったのでちょっとびっくり。笑
1パック460円、日持ちは当日中です。
渡辺さんもそうでしたが、笹の葉にしいてあるのが流儀(?)なんですかね。
こちらはやわらかめなのか、パックの入れ方のせいなのか、ややつぶれ気味でした。
生地に対してあんこが少なめな気がしますが、あんこの味ははっきりとわかります。やや甘さ控えめ。
もち米のつぶつぶ感がもっとも強く、コメのにおいも感じられました。
ちなみに買うとき「温めたら柔らかくなるよ」と言われやってみましたが、さらにくずれやすくなるため、食べかたに注意が必要かもしれません。
今回の主旨とはずれますが、えびす餅ももちろん食べました。
もっちりとした生地は黒糖風味。そのおかげか、全体的になると餅よりも甘めに感じましたね。
舌ざわりもなめらかで、なると餅とタイプが違うのがまたよかったです。
3、ゆかり堂製菓
かりんとうで有名なゆかり堂製菓も駅前にお店があります。看板に「なると餅」と大きく書いてあったので入ってみました。
1セット(2個入り)130円。やや大きめで、黄色の部分がぷりっとしていておいしそうです。
上段の渡辺さんと比べるとこんなに違います。色味も大きさもかたちも、お店によって個性が出ますねぇ。
こちらはあんこが甘めですね。しかし量はちょっと少なめで、生地の存在感のほうが大きいです。
つぶつぶ感は熊谷なると餅店よりは控えめでした。
4、蕗月堂(ろげつどう)
これは完全に偶然の出会いでした。駅裏のタカヤナギ(スーパー)にバター餅を探しに行ったら、なると餅も置いてあったという。
蕗月堂(ろげつどう)は横手市十文字のお店なんですが、こちらはお花の形をしていないんですね。地域がちょっとずれただけで、微妙に変わるのがおもしろい。
1パック3個入り105円でした。
お安いためか、1個あたりの大きさは小さめです。つぶつぶ感よりももっちり感が強いですね。なると餅と普通の大福の中間ぐらい。
こちらは生地自体にも甘みがあり、さらにこしあんも甘かったです。こしあんは水気が多いさらっとしたタイプ。
ほかのものは当日が賞味期限でしたが、こちらはスーパーにおいてあるだけあって2日間もちます。翌日になってもしっかりと柔らかかったですよ。
なると餅の個性を感じました
生地のつぶつぶ感とコメの風味、こしあんの甘さがしっかりと感じられるお菓子でした。
北秋田名物・バター餅を食べ比べしたときと同様に、違いがあるのかな〜と不安でしたが、味はもちろん見た目や大きさ、色合いに細かな違いがあり、どのお店も個性がありましたね。
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1個が比較的小さめなので、観光中に買ってそのまま食べ歩きもできそう。
角館駅前にある3店舗のなると餅は、当日が賞味期限のできたてを楽しむタイプです。角館観光の際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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