阿仁合駅へ
その日、阿仁では「スノーキャンドルストリート」というイベントが行われておりました。
点灯まで時間があったのでじゃあ腹ごしらえということで、楽しみにして来たのは、阿仁合駅者に併設されている「こぐま亭」。
ここの名前、しょっちゅう、ほんとにしょっちゅう!目にしまして。
「馬肉シチュー」が有名らしいのです。
「でも…駅の中にあるご飯屋さんなんて、どうせ簡易なところなんでしょ?
よくある、立ち食い的な、麺がメインとか。軽食とか。簡単に食べられる系の~。」
って思うじゃないですか!(具体的すぎる)
その前提・思い込みで行くと超びっくりしますよ。
本格洋食屋さんだった
ふだんはランチのみ営業のようなんですが、この日はイベントにあわせて営業していた模様。知らないで来たのでラッキー。
その分メニューも絞られていたようですが問題なし。
ちなみに平常時のメニューはこちら。んーオムハヤシが気になる。
中国語が添えてあるってことは、あちら方面のお客さんが多いんですかねー。
ホールのお父さんがまず元気の良い挨拶をくれて、続いて厨房からも背を向けつつも感じの良い「いらっしゃいませ!」が。
実はこの時点でけっこうな好印象でした。
案内を受けて券売機で食券購入。
「えぇ?食券で買える系なんて…ほらどうせファストフード系みたいな、大したことないんでしょ~?」
って思うじゃないですか!(心の声うるさいよ)
カウンターに案内されたおかげで厨房内の動きがよく見えまして、ええ…すいません完全に同業者目線でした…
コンパクトで、2人で動くにはちょうどい~いサイズの厨房に、おっちゃんと「このサイズ感いいねぇ!」と盛り上がる。(視点よ)
わたし、馬肉ハヤシライス。
「馬肉」であるなしは、あまり関係ないというか気にしなかったです。そもそも馬肉は好きでも嫌いでもないし。
どちらかといえば「しねぇ(硬い)」肉はいやなんですけど言うまでもなくこのシチューの肉はほろんほろんでした。
一口食べて…うわ。これ本気のやつじゃん、て。笑
すいませんなめてました…マジのやつでした…このへんじゃそう食べられない本格シチューでございましたよ。
おっちゃんのつくるのも美味しいんですが、それと比べるとちょっと甘めですかね。そしてかなり濃厚。
温める際にバターを入れていたのでよりコクが出たのかも(見すぎな客)
でも甘めなのがお店仕様という感じもしますね。いやー美味しい。
惜しむらくは、恐らくピラフと兼用のためにご飯が固めだったことですかねぇ。けっこう芯を感じたので…。
ちなみにおっちゃんは「馬肉シチューを謳うなら、もっと馬肉感が欲しい」と言ってました。言われてみれば、ゴロゴロっと多少の塊で入っていれば見た目にも「おっ」となるのかな?と思います。
→※どうやら通常メニューの「馬肉シチュー」には塊が入っているようですね。
おっちゃん、行者にんにくのピラフ。ついでにいももw
「ピラフ」というには見た目がだいぶチャーハンっぽくて2人で「ん?」っと一瞬なる。特に卵…ですよねぇ。
パプリカをかなり細かく刻んでいたり、玉ねぎのスライスもかなりてろてろに炒めてあってなんだか、知ってる「ピラフ」じゃないような…
行者にんにくも感じるのはたしかなんですが、これなら「ガーリックピラフ」のほうがいっそ潔いんじゃ?と思ってしまいました。
ちょっとブレてる感といいますか。にんにくならにんにく感をもっと!と思うし。ピラフならこのチャーハン感をなんとかして!だし。w
とはいえ美味しかったです。食べてる感じはチャーハンに近かったですが、もともとチャーハンがそんなに好きじゃない(同じ味がずっと続くのが苦手)なわたしがけっこうぱくぱくっといけたので、チャーハンってほどクドくもないのかな。
(レトルト販売もされてて有名商品。)
普通に両方とも、また食べに来たいと思える味でした。こんな辺ぴな場所にあるのは、もしかしてあえてなんだろうか?
「わざわざ食べに来てほしいから」なのかな…と、わたしも思うところがあるので。
それに「こんな場所で本格洋食が食べられるわけがない」というマイナスの先入観で来たほうが(期待値が低いほうが)、実際に食べて美味しかったときの感動は大きいですもんね~。やはし作戦なのかもしれない、シェフ麻木のw
恐るべし「こぐま亭」…(このファンシーな名前も…親しみやすさを演出なのか…?)
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