吉見さんとわたしとwebライティング
2,016年6月からクラウドソーシングでwebライティングを始め、8月にフリーライターとして独立し、現在webライター歴1年の里園(りえん)です。
それまでは普通に地元の会社に通う普通の会社員で、ライターのラの字もない生活をしていました。
そんなわたしがwebライティングを始めたのは、webライターである吉見夏実(よしみ・なつみ)さんの記事に出会ったことがきっかけでした。
右も左もわからない状態で吉見さんのオンラインサロン「吉見夏実の初心者向けWebライティング&クラウドソーシングの歩き方講座」(※現在は終了)に入り、無料相談や添削を受けながら試行錯誤するうちに、会社の給料と同じくらいのお金を稼げるようになって独立しました。
吉見さんは開始4ヶ月で月収20万円、半年で30万円を達成されていますが、わたしもほぼ同じぐらいのペースで達成しています。
しかしこれは決して珍しいことではなく、そういう人がwebライター界(?)にはごろごろいるんですよ、普通に。
webライターとして今のわたしがあるのは吉見さんのおかげといっても過言ではないのですが、そんな吉見さんが8月11日に本を出版されました。
頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書
ライター本というと、文章術か「ライターのはじめ方」みたいな本がほとんど。
でもこの本は、「すでにwebライターとして活動している人が、ちゃんと稼ぐための方法」を紹介しています。
吉見さんのブログから→Webライター本、出ます。文章術じゃなく「ちゃんと稼ぐために必要なこと」を伝えたい
本の内容
本は5章構成。
1章では「あなたが稼げない5つの原因」、2〜5章ではそれぞれの原因から考える「稼げるライターはこうする!」という超実践的な内容となっています。
そもそもwebライティングがどうとか、クラウドソーシングの何たるかとか、文章術のいろはなんていうことは一切載っていません。
すでにwebライティングを行っている人向けに書かれているからですね。
クラウドソーシングに登録はして、ある程度は頑張ってみたけど伸び悩んでいる・くすぶっている…という人にぴったりの本です。
意外と分厚いよ
定価1,500円(税別)で意外と分厚いことにおどろきました。
読み応えはあるけど、そこまでハードな内容じゃないのでけっこうさらっと読めましたよ。
可愛らしいキャラクターの絵や、要所要所に吉見さんのワンポイントアドバイスが入っているのもよかったですね。
本を読んでみて
まず読んで思ったのは、当たり前のように思えて見落としがちなこと・基本だけどとっても大事なことを、しっかりと伝えている本だということ。
「文章は正しいかどうかよりも、伝わるかどうかだ」という、吉見さんの熱意が肌に伝わってくるようでした。
読みやすさが大切
ライターを目指す人ってもともと文章を書くのが好きだったり、どこか文章のなかに「自分」を出したくなる人が多かったりすると思うんですが、webライティングにおいてはそういう自己主張ってむしろ邪魔で。
「わかりやすい、伝わりやすい、最後まで読まれる」文章を書くことがいちばん大切なんですよね。
よく、webの文章の理想は「中学生でも理解できる文章」などと言われますが。
その点でわたしがいつも感心するのが、吉見さんの文章の「読みやすさ」です。
とにかくすらすらと読ませる感じ。じつはしっかりとテクニックに裏打ちされているんですけどね…!
アドバイスが超具体的
実際に過去の自分が悩んでいたことや、こういう場面にぶつかる人って多いだろうなー!というような、超具体的な場面でのアドバイスがたくさんあります。
たとえるなら、部活の先輩に相談をして、肩を叩き励まされている…みたいな感覚です。変な慰めじゃなくてズバッとね!
webライターを少しでもやったことがある人、これからやっていこうという人にはぴったり。もちろん、クラウドソーシングを使っていない人でも応用可能です。
スマホが使えるとは!
意外だったのはここでしたね。
文字を打つ仕事ゆえ、パソコンがないと仕事できないという頭しかなかったのですが、スマホでもちょこちょこ進められることってあるんだなぁ…と。
とくに家事のスキマ時間や、パソコン仕事の息抜きとしてスマホをさわるっていうアイデアはいただきだなーと思いましたw
クライアントも人である
うーんとうなってしまった部分。
仕事を探すときはついつい単価で見てしまいがちですが、じつはクライアントの人となりでその後が大きく左右されるんですよね。
「単価よりも仕事内容を重視して選んでいたら、お金があとからついてきた」という言葉に説得力があります。
わたしも付き合う中で「ん?」と思うところが多いクライアントとは、けっきょく数ヶ月で仕事をしなくなることがほぼ100%でした。
会話のなかに雑談を入れてくれたり、フィードバックが丁寧だったり、向こうから単価をあげてくれたりするクライアントは、やっぱり長く付き合っていける傾向がありますね。
クライアントが初心者の場合もあれば、単価の相場がわかっていない場合もある。対等な立場で意見を言っていい…というのも納得でした。画面越しでしか交流がないと忘れがちですが、画面の向こうにいるクライアントもまた「人」なんだということを改めて感じました。
親近感
ご本人も書かれていますが、吉見さんは最初から特別なスキルがあったというわけではなく、「人よりもはやめにクラウドソーシングを知り、実践し、数多くの経験を積んだだけ」。
京都にお住まいの普通のお母さんです。
つまり、webライターとして稼いでいくのに特別なスキルや才能なんて必要ないのです。
だからすごく親近感が湧きますよね、「自分にもできるかも!」って。
本のなかではそこまでキャラクターを出していませんがw、じつはとっても気さくで姉御肌で、返信がめちゃくちゃ早くてノリがいい吉見さん。
Twitter(@NatsumiToshi)やブログ、オンラインサロンで交流してみれば、たちまち親近感が湧くと思います。
ましてや、ママさんライターだったら共感できるところが多いと思いますよ。→吉見さんのブログ「ハイパーママライター吉見夏実」
webライターは特別じゃない
今回紙の本が出るにあたって、「webライターという仕事がもっと広く認知されるきっかけになればいいな」という期待をしています。
吉見さんも本で書いていますが、webライティングでは地方(田舎)に住んでいることがハンデになりません。
いわゆる「紙の本」で活躍するようなライターと違い、今の時代webライティングの垣根はとても低いです。
とくに子育て中のお母さんや月に1万でも2万でも収入を増やしたい会社員、地方にいて満足に仕事が選べない人に知ってほしいし、おすすめしたいんです。
わたし自身自分が会社員に向いていないことがわかっていたので、どうにか在宅で暮らしていく方法を模索し続け、誰にも会わずに仕事が完結するwebライターになってから生活が整って持病がよくなり、精神的にもとても安定しました。(ただし太りました←運動しよう)
webライティングは、それなりにネットが使えてそれなりにパソコンで文字が打てれば、誰でもリスクを負うことなく参入できる分野だと思います。
そこからしっかり稼げるようになるのはラクではないですが、コツさえつかめば決して不可能ではありません。
たとえば入院したとしてもベッドの上でパソコンはひらけるし、妊娠してお腹が大きくなっても仕事はできる。
ひとつの仕事が終わっても、いくつかの仕事を同時に受け続けていればある日突然収入が途切れる心配もない。仕事の量や内容を自分で調整できるというのもメリットです。
さらにライター同士の横のつながりができることでいろんなチャンスが広がります。わたしが今執筆しているOMIYA!も、吉見さんのオンラインサロンでのご縁がきっかけでした。
webライターは特別なことじゃなくて、誰でもできる。
自分で自分の強みはわかりにくいけど、必ず誰にでも「自分が好きで興味が深い分野」や「人とはちょっと違う経験・体験談」があるはず。それを強みとして、あとは手を動かすかどうかの違いだけです。
ただ実際にやり続けられる人が少ないだけでね。(だからこそ、長く書き続けられるライターは重宝されます)
webライター全員に読んでほしい
話が書評から脱線してしまいましたがw、とにかくこれはマジで「強化書」です。
わたしも改めて意識しなきゃなぁ、と思わされた部分がたくさんありました。webライティングに携わる人なら、絶対に読んで損はない内容だと思います。
ちなみに、吉見さんは本に入りきらなかった内容を無料PDFで配布されています。太っ腹ー!
こちらから→ついに発売!Webライター本の特典PDF配布と今後のセミナー予定
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