何気に初!のきりたんぽ祭り
大館市で毎年開催されるきりたんぽ祭りは、2017年で45回目。もともとは長木川沿いで行われていましたが、4年前に会場が樹海ドーム(現・ニプロハチ公ドーム)に移ってからは一気に規模を拡大しました。
今年は10月7.8.9日の3連休に開催され、1日目が終日雨だったこともあり、2日目の日曜日がピークで約6万5000人。初日と3日目がそれぞれ3万人ちょいで、入場者数は3日間で13万3000人とのこと。わたしは3日目の午後から行きました。
肉×博とのかかわり
このほかに年に1〜2回「肉×博(にくはく)」というイベントも樹海ドームで行われています。主催者が同じためか、ここでもきりたんぽの屋台がいくつか出るんですね。そのときに食べたことのあるお店は今回食べませんでした。
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アクセスは3通り
きりたんぽ祭りに行くにあたって、アクセス方法は3通りあります。
1、有料駐車場
ひとつはドーム周辺の有料駐車場を使うこと。ただし1日1,000円とられます。正直ボッタクリです。お年寄りや県外の人を狙ってるのではないかと思われ、わたしたちの選択肢にはありませんw
2、シャトルバス
ふたつめは無料シャトルバスを利用する方法です。こちらは大館イオンスーパーセンター・ホテルルートイン大館駅南・大館駅から乗ることができます。過去に肉×博で利用したものの、めちゃくちゃ並んだのでこれも除外。
3、歩く
わたしたちが採用したみっつめの方法、それは歩くことです。地元民ならまずこれを考えるでしょう。近くに樹海モールや電器店・パチンコ屋・ニトリなんかがあって、どこも駐車場がたっぷりあります(田舎なのでこのへんざっくりしてます)。天気さえ悪くなければ、片道1kmないぐらいなので余裕です。一番おすすめ。
全体をざっくりまわってみる
最終日は15時半まで。我々は13時前に着いたので、けっこう遅めだったかもしれません。おかげで混雑はまったく大したことがなく、ほぼ並ぶことなくまわれました。
ワインの無料試飲、いいですねー。運転あるから飲めないけど。
あれ、このリアルハチ公何かのイベントでも見たな……。
お子さまに大人気の滑り台や、木のおもちゃで遊べるスペース。
お茶席まで出現。
きりたんぽのゆるキャラ、ポン太くんがいました。(女の子のキリ子ちゃんもいます) 手をひいてもらってるのは、もしかして前が見えないのかなw
こちらも大館市のキャラクター・ハチくん。
特産品・おみやげブース。ハチくんグッズやバターもち、地元・桂月堂や煉屋菓子舗のお菓子、石田キムチなどが出てました。
なんかすっごいの来てました。その場でおいしい生ビールが楽しめたんですねー。
飲料ブースもあちこちにあり、ソフトドリンクから缶チューハイまで揃っていました。
大館のアイドル・ハチ公ガールズのステージも。
ドームのまわりには池?沼?みたいなのがあるんですが、そこで秋田杉のカヌー体験もやってました。
ほかにも学生が販売するとんぶりのブース(チャレンジキッズマーケット)やオオダテビール2017バージョン、えだまめホイップ(※大館は枝豆を推しています)など気になるものはたくさんあったのですが、この日はいずれも出会えませんでした。出店がなかった、またはすでに売り切れたなどですね。これは時間帯的にしょうがなかったかも。
関連記事:大館産ホップ100%使用、「オオダテビール」を購入。
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きりたんぽ食べ比べスタート!
それでは、いよいよきりたんぽを食べていきます。
ドーム内はざっくりこんな感じ。番号とお店一覧を照らし合わせて見て行きます。赤い印のところがきりたんぽを提供しているお店で、まとまっているのではなく分散しているんですね。まんべんなく全体を回れていいシステムかもしれない。
きりたんぽ=鍋だけではない
ちなみに予備知識ですが、地元では「きりたんぽ」は「きりたんぽ鍋」とほぼ同意義語です。しかし、きりたんぽ祭りでは「きりたんぽ鍋」だけでなく「味噌つけたんぽ」を出しているお店もあるので注意が必要。合わせて18店舗がきりたんぽのお店でした。
さらに鍋になった状態も「きりたんぽ」だし、食材としての状態でも「きりたんぽ」なので、説明がわかりにくかったらごめんなさいw
カネショウササキ(昔ながらのたんぽや)は以前食べたのでスルーです。
元気屋が出していたかわいい味玉。ピンクのなるとをトサカに見立ててるんですね(比内地鶏風)。
関連記事:定番を味わいに。らぁめん元氣屋大館店(秋田県大館市)
1、あべや
というわけで1つめはあべやです。わたしは知りませんでしたが、おっちゃんが「あべやさんは比内地鶏がどこよりも美味い」というので。
しかーし!わたしたちが行った時点でもう肉がなくなったとのことで、半額になってました。でもハーフサイズ200円はお得なので、肉なしでも食べてみることに。
ハーフサイズの入れ物、めっちゃかわいい〜。でもたんぽ1本だった…。せめて2本ほしかった…笑。
ここのたんぽはけっこう太めです。ダシおいしい、野菜しみしみでおいしい、たんぽもおいしいで完全においしすぎて、1つめにしてコレが最高といううどんエキスポと同じ事態に。すべてにおいてバランスがいいです。まさに万人が想像するところの理想的きりたんぽではなかろうか。肉をさしひいてもこのおいしさということは、肉ありだったらどうなるんでしょうねw
これならふつうサイズでもよかったです。ちなみに通常は700円&ハーフ400円。
関連記事:【全国まるごとうどんエキスポ2017】2日間うどん食べまくり!泊りがけでうどんエキスポを堪能してきた
飲食スペースもみっちりに見えますが、相席なら余裕で座れる感じでした。
2、戸沢
続いては唯一の北秋田市のお店・戸沢です。ここはきりたんぽ600円、みそたんぽ150円のほか、名物の豚なんこつ煮もありました。
すっごい具だくさん。でも、野菜の煮込みが浅くて味がしみてなくて残念。スープは肉のダシが強めに感じました。
ここのたんぽ(食材のほう)はもちもち感が強くあまり崩れない感じで、全体を通して一番わたし好みでした。
なんこつ煮はおっちゃんがつまみ用に買ってました。おいしかったそうです。
これまで何度もグランプリをとっているベニヤマはすでに完売。
おとなり・鹿角市のお店もちらほら。
大館の熊さんラーメンは、3種類もラーメンだしててすごい。
去年の準グランプリ、北秋くらぶ完売。
鹿角のわくわくファクトリー完売。
3、有浦ふじ
次に狙ったのは有浦ふじです。「カレーたんぽ」の文字につられたんですw
これは通常のたんぽですが、盛りやすい工夫してるなー。
カレーたんぽ。本来600円ですが、おばちゃんが500円にオマケしてくれました。地味にうれしいですね。
カレーそのものが普通においしいです。カレーとしておいしい。ただたんぽの食感がぼそぼそ、ざらっとしててあんまりなじまない印象でした。カレーとたんぽの組み合わせは悪くはないと思うので、惜しいなーと思いました。途中で目先を変えたいときにおすすめ。
4、比内や
ほんのり並んでいた比内や。わたしたちが食べた時点で残り3食とのことで、ギリギリセーフでした。比内やはその名のとおり、比内地鶏料理で有名な店です。
ここは700円でした。ずっしり重たく、たんぽはたっぷり4本も入ってました。フルの1人前…。
おっちゃんは「つゆが濃い目、でも煮込みが浅め」とのこと。わたしはつゆは普通に感じましたが、何せ野菜に味がしみてなくて残念。ただしねぎの甘味はすごかったです。たんぽはもろっと崩れる感じで、わたしは苦手かも…。ただここの特色は、肉が異様においしいことですねw 比内地鶏がたっぷり入ってました。
鶏めしの花善は、3種類中2種類売り切れ。きりたんぽ祭り限定のきりたんぽ入り弁当、ちょっと食べてみたかったなぁ。
関連記事:大館で古くから愛される味。花善の鶏めし弁当、その歴史とおいしさの秘密(秋田県大館市)
番外編 なかや
豪快なずわい蟹汁を出していた、秋田屋台村田舎料理 なかや。
ここの「鳥中華」の文字に惹かれてしまい思わず……
ラーメンに浮気。醤油中華500円。
麺はのびのびだったけど、いろんなダシの味がする複雑で奥行きのあるスープがおいしかったです。チャーシューはロースハムのような焼豚でした。
レストランいずみ完売。アイスが人気でした。
5、JAあきた北
ほかに買えそうなところは陽気な母さんの店と伊徳ぐらい、というところで、JAあきた北を選択。余談ですが、おっちゃんが「JAあきた北ひとつください」と注文したのには爆笑しましたw
ここは600円です。スープがかなりおいしい!ほかに比べると野菜にも味がしっかりしみていたのが好印象でした。ただ肉は全体的に固くて、おっちゃんは親鳥を煮込んだんじゃないか?と言ってました。
残念だったのはたんぽですねー…ポロポロした感じで、はしで持つとボロっと崩れていく…。食感もボソボソしててうーん。
結果:たんぽは5杯食べました
正確にはハーフサイズもあるので4.5杯ですね。ラーメン入れるとこの日ふたりで5.5杯食べたことになります。ほんとはもう1杯いきたかったけど、お腹パンパンすぎて断念しました…。
わたしが順位をつけるなら、1位:あべや、2位:戸沢、3位:有浦ふじですかねー。今回は食べていないものの、前回肉×博で食べたベニヤマ・北秋くらぶ・昔ながらのきりたんぽと比べても、全体的にレベルが高かったと思います。
個人的にはスープがおいしいお店はけっこうあるのに、たんぽが残念だったなーという印象。もちろん好みもあるとは思いますが、スープとおなじぐらいこだわってほしいなと。まぁ大量のたんぽを短時間で仕上げるっていうのは、なかなか難しいんだと思いますけどね。。
その他に買った・食べたもの
さて、きりたんぽ以外も買ったり食べたりしましたよ。
えだまめ餃子
商工会の女性たちが売っていた、大館えだまめ餃子。3個で200円と買いやすいサイズ感でした。飲食スペースにいたら商品持って売りに来ててびっくりw
家に帰ってから食べました。枝豆がわりと大きめでたっぷり入ってて、ヘルシーな感じです。枝豆の味自体は感じませんでしたが、多少甘さが出るのかな。
ひまわりアイス
釈迦内からひまわりアイス。ババヘラスタイルで盛ってくれました。女性たちがひまわりを胸にさしてるのが可愛い。
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ひまわりアイス150円。どうですか?ひまわりに見えますか?笑
まわりのオレンジ部分はオレンジっぽい味、真ん中の黄色部分はレモンっぽい味でした。でもたぶんぜんぶ香料の味です、ババヘラと一緒でw
和ラー 秋田きりたんぽ鍋風
「!」が多いな!
サッポロ一番から出ている、和ラーの秋田きりたんぽ鍋風。150円。「シメにおにぎりを入れて和ラー雑炊!」とかめっちゃ惹かれますね。ラーメンよりもさらにきりたんぽに近づくじゃないですかw
小っちゃいきりたんぽ入ってるーーーーーー!!
さすがにこれは笑っちゃいましたw 食感はたんぽというより餅でしたね。餅そのもの。
スープは確かにきりたんぽ鍋風味、わかります。ただきりたんぽ鍋「味」かと言われると非常に微妙です。でもごぼうやねぎなど、本物に近い具がしっかりと入っていたのは評価したいw
全体的な感想
きりたんぽの食べ比べは地元民でもなかなか機会がないので、こういうイベントはありがたいですね。ここ数年仕事で行けなかったので喜びもひとしおです。
まず思ったのは量が多いな、と。うどんエキスポではハーフサイズが主流でしたし、ぜひきりたんぽ祭りでも全店でハーフサイズを導入してほしいですね。だって1人前600〜700円の食べちゃったら、もうほかのそんなに食べられなくないですか??それより300〜400円のハーフサイズで2種類食べられるほうが絶対うれしいと思う。
まあ初日と2日めは、1200円で3杯分のチケットを買えばハーフサイズが食べられるらしいので、それを利用してもいいかもしれませんね。
3日目は売り切れ多数
わたしたちの行った時点では、かなり売り切れの店が多かったですね。ある程度は覚悟してましたが、予想より多かった…。それに出店自体が3日めは2日めよりも少なかったので、品揃えをのぞむなら一番混む2日目・日曜日に行くのがいいでしょうね。人混みが平気な人なら。
キッズが大活躍
何気に大活躍してたのがキッズたちです。各店やドリンクの売り子のほか、ふきんを持って飲食スペースをまわったり、食べ終えたお皿を片付けてくれたりとなんとも感動的な働きぶり。うどんエキスポでも高校生ボランティアが大活躍していたのが記憶にあたらしく、若い力に協力を仰ぐってのは素晴らしいなと。地元の人みんなを巻き込んでシアワセになれるイベントって理想的ですよね。キッズのみんな、ありがとう!
きりたんぽグランプリは…
ちなみに毎年投票によってグランプリ・準グランプリが決まる「きりたんぽグランプリ」があります。
これは最初の2日間のみで、当日1200円で3杯分のチケットを買い、ハーフサイズで食べられるそうです。
今年のグランプリは北秋くらぶ、準グランプリは
- ベニヤマきりたんぽ
- 陽気な母さんの店
- 白沢通園センターレストランいずみ
だそうですよ。このうち3つ売り切れてたから、わたしからは何とも言えませんw
まとめ:売り切れは多かったけど空いててよかった
15時前にはかなり空いててこんな感じでしたよ。
売り切れは多かったものの、人混みや行列がイヤなので遅めに行ったのは正解だったと思います。きりたんぽもじゅうぶん食べられたしね。
そういえば屋外を見てくるのをすっかり忘れてました…。たんぽ一万本焼きや秋田犬のふれあいコーナー、比内地鶏千羽焼きなどがあったはずですw
関連記事:【2017年】比内とりの市は比内地鶏づくしの祭典!千羽焼きと唐揚げ(とカレー)を食べてみた
年々力が入っていくイメージがあるきりたんぽ祭り。県外からも人を呼べる要素がじゅうぶんあると思うし、枝豆や秋田犬、オオダテビールなど地元のアピールもしっかりなされていた印象です。
またきりたんぽ食べに来たいなーと思えるイベントでした。
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