稲庭城って…何?
横手に泊まった翌日、お昼に十文字そばを食べたいがために、時間つぶしをしていたわたしとおっちゃん。
湯沢の世界ダリア園へ行ってみるも、時期的にまだ開園しておらず撃沈。
ここへ来る途中に看板を見た「稲庭城」におっちゃんが興味を示し、近そうだったのであえて前情報なにも調べずに行ってみることにしました。
稲庭町=稲庭うどんの町!?
道の駅に来て通り過ぎた以外、ちゃんと観光したことがない湯沢市。いったい何があるのか、何が名物なのかも一切わかりませんでした。おなじ秋田県内とはいえ、距離的には170kmあるし…北秋田市から八戸市・盛岡市に行けるぐらいですか。
そうこうしているうちにずばり「稲庭町(いなにわちょう)」に入りました。当初、稲庭城の稲庭は名字なんじゃないか?っておっちゃんと言ってましたが、どうやら普通に地名っぽいということが発覚。
そしていたるところにあるわあるわ、「稲庭うどん」の文字!稲庭うどんのお店がめちゃくちゃある。それも無限堂やら寛文五年堂やら佐藤養助やら、聞いたことある名前ばっかりでさらにびっくり!
いやー、恥ずかしながら本当に知らなかったです、稲庭うどんの発祥って南部だったんですね。。。。だってCMとかで、秋田市のお店ばっかり流れてるじゃないですか?ぜんぶ秋田市が本店だとばかり思ってました。
そして道に迷う
まだ余談が続くんですがw GoogleMapにしたがっていったら、車1台しか通れないけもの道に入ってしまいました。
しかも途中から立ち入り禁止で、「あっちにまわってくださいね」的な手書きの地図が残されてました。
で、そっちに行ったら普通に大きくてちゃんとした駐車場と売店がありました。完全にだまされた。(GoogleMapに) 同じように稲庭城に行こうとしてけもの道に迷い込む人がもしいたら、安心してください。正しい道はほかにありますよw
売店&駐車場に到着
っえええ。。。めちゃくちゃちゃんとしてるじゃないですか。(失礼)
稲庭城ってどうせ超マイナーなしょぼいお城なんでしょ?って思ってたのに、けっこう力入ってるっぽい。。。?
さて、お城は山の上にあるようで、スロープカーの乗車券兼お城の入館券をこの売店で買います。おとな430円。
時間はとくに決まっておらず、人数が集まったら動かすというなんともユル〜いノリでした。ちなみに帰りもスロープカーを呼んでもらうシステムです。
ちなみにこのスロープカー、「東北最大級」だそうで。規模が?長さが?大きさが?全部?なんとも微妙な表現ですねえ。自己申告かな?w
「あ、オレ動かすっすよー」「んだが?へばよろしく」的な会話が繰り広げられてました。いいな〜このユルさ。笑
スロープカーもなんかすごい凝ってる!あれだ、江戸時代に人をのせて運ぶカゴじゃないですか?イメージ。
中にたたみ部分があるのにびっくり。どうせなら座る部分にしてくれればいいのにw
城つながりで?くまモンもいました。
え、角度めっちゃやばくない? 箱根登山鉄道を思い出してしまった(※昔箱根で働いてました)。
ゆ〜っくり進みます。いくら外敵の侵入を防ぐためとはいえ、こんな山の上にお城を作ったこともすごいし、そこに住んでたこともすごいし、スロープカー作ったのもすごい。すごいよみんな。
到着しました〜。模擬天守は昭和の終わり頃に建てられたものです。現代風!
雰囲気はばっちりです。
標高が高いので、眺めも素晴らしい〜。観光客はほかに家族が一組しかいなくて、ほとんど貸し切り状態。
夫婦マツ。どのへんが夫婦??と思ったけど、城主の小野寺氏が奥さんの身代わりとして植えたものだそうです。
正面。中は1階〜3階までが展示、4階が展望台になっています。
山削るところからはじめたのか……昔の人タフすぎるだろ。
稲庭城は小野寺氏のお城とのことですが、佐竹氏よりも前のことなんですねぇ。かなり勢力を持っていたようで。
あー、七夕絵どうろうも聞いたことあるな〜。
道中かやぶき屋根の家も見た!有名な部落があるのかな。
ふむ〜、稲作に不向きな土地だったからこそ、うどんが発達したんですねぇ。
稲庭うどんの作り方や歴史コーナー、湯沢にある稲庭うどんメーカーそれぞれのうどんの展示などもありましたよ。
2階には天井まですべて金箔張りの「黄金の間」が。置物までしっかりと黄金色ですよ。
展望台からの景色はさっきとさほど変わりないので省略w
下へくだる道があったので進んでみます。
こんなかんじの細い道をず〜っと下りていきます。
栗がいっぱい落ちてる。まりもみたいでなんかカワイイ。
そのまま歩いて下れそうだったので進んでいると、上からスロープカーが下りてきました。
「あの人たち、歩いて下ってるよ。。。」て思われただろうなぁw
角度があるため、かなりぐねぐね道が続きます。空気はいいが虫もすごい。
すんごいぐねぐねの幹。
生命力を感じますね。
到着!どうやら16回角を曲がってきたようです。下りでもかなり汗かいたので、「遊歩道」と呼ぶにはだいぶハードな道のりだと思いますがw
稲庭城おもしろかった
あえて前情報なしで来て、最初迷ったときはどうなることかと思ったけど、結果的にはおもしろかったです。
稲庭町のことも稲庭うどんのことも小野寺氏のこともぜんぜん知らなかったので、楽しめましたね。見終えたあとはもう十文字そばより稲庭うどん食べたくなってたぐらいです。(食べなかったけど)
わたしは基本的に旅行前にばっちり計画立てるタイプなんですが、こんな出会いもあるので、たまには行き当たりばったりもいいなーと思いました。
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