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森山直太朗15thアニバーサリーツアー「絶対、大丈夫」函館公演ネタバレ&感想(2017/4/23)

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海を渡って直太朗のライブへ

2016年の12月にも訪れた函館。そのときは山崎まさよしの弾き語りライブ「ONE KNIGHT STANDS」を見に行くためでした。

それからわずか4ヶ月後、今度は森山直太朗のライブです。津軽海峡フェリーは青森〜函館間片道2,000円、3時間40分寝てれば着くのが思いのほかラクだったのですっかり味をしめてしまいましたな。

直太朗にハマったのは、2016年の9月に青森・弘前ヒロロで行われたフリーライブに行ったのがきっかけです。たった4曲とはいえ、名の知れた歌手の歌を無料で聞けるわけで、通りがかった人やそこまでファンじゃない人にも敷居が低く見やすかったと思います。

さらに握手&一緒に写真まで撮れるというこのイベントは、ベスト盤「大傑作選」の発売記念だったわけですが、全国から「うちの県にも来てほしい」という要望が殺到し、多いときで1日にCDが800枚売れ、その地域のライブチケットも完売するというものすごい効果をもたらしたようです。この方法上手いと思う。

そのおかげで(?)秋田、岩手のライブチケットは軒並み売り切れ。残っていた函館公演を手にしたというわけです。

約7ヶ月間と長いツアーなんですが、全公演ほぼ売り切れ(立ち見席販売はちらほら)状態。空席がぽつぽつと目立つ山崎まさよしのライブのあとだと、満席になるライブいいなぁ…とついつい思ってしまうのでした。

函館市民会館へ

会場は市内のアクセスのいいところで、宿から歩いていくことができました。

やはり女性ファンが多いですねぇ。女性用お手洗いの長蛇の列がすごかった。

コラボグッズがすごいかわいい。

47都道府県をまわるツアーなんですが、すべての地域で別バージョンのTシャツ&トートバッグを販売してるそうです。力の入れようがすごい。

ファンクラブイベント遍歴がおもしろかったです。何でもやってんな。直太朗のファンクラブは楽しそうだ。ちなみに初期のファンクラブ名は「直ちゃん倶楽部」だったそうで…。

毎回本人手書きの一言があるらしい。

ツアーグッズはおみくじだけやってみました。大吉らしい。内容の雑ぶりw

おっちゃんの分。

すでになかったですが。

ライブの感想

※以下、ネタバレあります。

2階席でしたが、収容は1,370人とそこそこ狭いホールなので、そこまで遠さは感じませんでした。

1、嗚呼

スクリーンにこれまでの15年間をカウントする映像が流れ、「嗚呼」が始まりました。

いきなり大好きな曲だし、この壮大な歌を1発目に持ってくるか!という驚き。そして音の厚みにもびっくり。ストリングスとコーラスの波が押し寄せて体にびりびりくる。すごい。

2、魂、それはあいつからの贈り物

手拍子でノリノリ。ライブ映えしますね〜。

3、夕暮れの代弁者

そのままの勢いで夕暮れへ。直太朗楽しそうすぎる。特に好きな曲というわけじゃないけど、きいてて楽しい。

この曲では踊ってました。動きがなんか絶妙で、ヘタウマとでも言おうか。微笑ましい感じ。赤い靴下が目立ってた。

ほんとは「よく虫が死んでいる」の踊りが見てみたかったな〜w

そしてMC。いきなりかすれ声で挨拶できないパフォーマンスで「息があがっておりますけども」という入りからの「でも絶対、大丈夫なんで」。なるほど。

その後もなんかもう…すごかった。ワールド全開すぎて。ふだんのテレビやインタビューを見てるだけだと、ここまでぶっ飛んでるイメージはなかっただけに。いや、そりゃぁ、作ってる曲やグッズ、公式サイトを見てれば「そうなんだろうなぁ」っていうのはありましたけども。

なんたって、公式サイト開いたら出てくるのがコレですからね。

4、太陽

無料ライブでも歌いました。前向きで、生命力を感じる歌。歌詞に太陽と出てくるわけじゃないところが好き。

5、風花

もともと大好きな曲ですが、ライブでは「ん?」となりました。基本、歌い方を崩してるのが多いんですよね。大好きなDメロの感じがまったく違う歌い方だったので、好きなだけにそのまま歌ってほしかった。

6、フォークは僕に優しく語りかけてくる友達

わたしが「さだまさし」と呼んでいる曲w 最後の「シャラランランララ〜♪」をみんなで歌う。

その後MC。大傑作選を出したことと、このアルバムからいくつか歌います〜的な内容。全国をまわったフリーライブのことを「ギター一本…いや裸一貫でね…いや、ほんとはスーツケースに…お泊りセットも入れてましたけど…」。

あと突然の直太朗「絶対〜?」「大丈夫〜!」前振りなしでやらされ、見事にバラバラだった。(これがあとにつながるフリでもあった)

7、夏の終わり

フリーライブでも歌いましたが、やっぱりこの曲はすごい…。イントロが声じゃなく楽器に聞こえる。ぞわぞわきますね。

8、うんこ

イントロでこの曲ってすぐわかるんですけど…サビにきたときにざわわっとしながら笑いと拍手が同時に起きるっていう、摩訶不思議な体験をしましたw 歌のあと、大真面目に壮大な演奏をやってるのも可笑しくてしょうがなかった。

9、どうしてそのシャツ選んだの

好きな曲をライブできくと、もっといいな〜。直太朗はアップテンポめの曲でも比較的リズムがゆったりしてるのでノリやすい。

10、生きてることが辛いなら

そして聞かせる系もいい。MCでは「嗚呼」というアルバムの宣伝w と活動休止の理由にかこつけた長〜いノリツッコミでした。完全にひとり劇場タイムである。

11、とは

これも生だとすっごくよかった。唯一後ろに歌詞が流れましたが、ただ聞いてるだけでは気づかなかったこともいろいろあって、凝ってるな〜と。女性コーラスもよかった。

12、金色の空

直太朗この歌気に入ってるよね〜。

ここで一旦幕が下り、直太朗の15年間のヘアスタイルの変遷の紹介w と共に、インタビュー映像にイラストでさまざまな髪型をのせるという仕掛け。最終的に「ひと回りも、ふた回りも大きくなって〜」というセリフとともにアフロのイラストになり、アフロヅラで登場w

13、星屑のセレナーデ

今回唯一知らなかった曲。なんとデビューシングルだったんですね(この次が「さくら」)。夕暮れの代弁者に似た曲調。キラキラの衣装にベルボトムパンツ、アフロという出で立ちでパパイヤ鈴木にそっくり。ステージの上から端まで駆け回り、ノリノリすぎるぜ直太朗。

ここでバンドメンバー紹介もありました。

14、電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ

これも大好きな曲。ここでツアーグッズのミニタオルをみんなで回す。最後、直太朗が自分のタオルを(体を拭く動作をしたのち)客席に投げた。ロックスターみたーいw

15、坂の途中の病院

もっともライブ向きな曲と言えるのではなかろうか。あれだけの歌詞の量を喋り倒すのはすごいな〜。途中すっごい早口になるところもあるし。

16、今が人生

集大成みたいな印象がある曲ですね。

17、君は五番目の季節

直太朗この歌気に入ってるよね〜(二回目)。

18、どこもかしこも駐車場

やっぱ好きです、これ。

19、さくら(独唱)

最後はマイクのみの独唱で。

一旦ハケてアンコールへ。再登場だいぶ早かったですがw

直太朗がハケるとすぐ、スクリーンに「歓声はそのままでお読みください」とメッセージが流れました。「今日は直太朗の誕生日!サプライズでハッピーバースデーを一緒に歌おう!」的な内容でした。どうやらこのあとに演奏が流れるタイミングがやってくるらしい。

そして、着替えた直太朗が再登場。

20、12月

配信限定シングルだったのをベスト盤に入れた曲なんだそうで。ツアー初日はここで「生きとし生ける者へ」だったんですよね〜そっちのほうが聞きたかったな。。。w

歌い終わってお辞儀をしたところでハッピーバースデーのイントロが流れ、会場のみんなで歌い出す→ケーキが運ばれてくる→1本だけ火がついたろうそくw を吹き消しておめでとー!っとなりました。

直太朗が挨拶をしたあとに黒子がでっかい箱を持って「プレゼント渡すの忘れてた〜」と登場。ずきんを脱いで「どうも、総合演出の御徒町です」。「プレゼント開けて」「開けたくない」の攻防ののちにw 開けると、中身は手紙とヘビ(偽)。期待通りいいリアクションをしてくれる直太朗(ヘビ嫌い)。

手紙を読む。「会場を見てごらん。ここにいるみんなの笑顔が、プレゼントだよ」といいことを言った上でw 「(ベスト盤が2枚組で光と影のような存在、という流れから)直太朗の大好きなものを大嫌いなものを用意したよ」という前置きから、ステージの上から大量のヘビ(偽)が落ちてくる!叫ぶ直太朗!笑

…という生誕祭でした。盛り上がったなぁ〜。なんかこの流れ、トータルテンボスのいたずらを見てるような気分でした。付き合いの長い仲良しの2人って感じ。

21、絶対、大丈夫

ツアー中にできた新曲で〆。バンドメンバーがおのおの、好きな感じのアレンジをしてるように感じました。サビがキャッチーだし、途中テンポが変わるなど変則的なところもあって面白い曲。シングルっぽさはないけどw

そして最後にふたたび直太朗「絶対〜?」「大丈夫〜!」。今度は揃いましたよw

最後、メンバーみんなで肩を組んで並んで礼。みんな白い靴おそろいだった。

会場の端から端まできっちり礼をして去る直太朗。2時間40分、楽しかったです。

ざっくり感想

会場の盛り上がりよかったな〜。わりと子どもからお年寄りまでいて、座る人も立つ人もタオル振り回す人も、それぞれ楽しんでる感じでした。

直太朗の2回の着替えの間も、スクリーンの仕掛けやメンバー紹介などで飽きさせない工夫がよかった。

メンバーは7人と大所帯で、大傑作選初回版のDVDのセッションにいたメンバーもいましたね。なんといっても、バイオリンとチェロがずっといるってのはかなり豪華。直太朗の声にぴったりだし、厚みが出て最高でした。

特に須原あんずさんという女性が、バイオリンからアコーディオンからコーラスまでいろいろやっててすごかったなぁ。秦基博ライブにおける弓木ちゃん的立ち位置ですね!

バンドでの演奏はもちろん、ピアノだけで歌ったり、マイクだけ手持ちで歌ったりと変化があったのもよかった。踊りもあったし。ただアレンジがCDにほぼ忠実だったので、ちょっと違うアレンジがあってもよかったかなと思います。そういう意味で言うと、山崎まさよしのライブの場合は毎回アレンジがまったく違うので別の楽しみ方ができる感じですね。

ベスト盤のツアーだけあって、知ってる曲で構成されているのも聞きやすいです。「さくら」や「夏の終わり」みたいな曲しか知らない人だと、その幅広さにびっくりするんではなかろうか。まぁ、それはフリーライブでわたしも衝撃を受けたんですけどね、「どこもかしこも駐車場」で。

このシュールなMVが大好きです。

直太朗大百科買いました

MCで宣伝もしてたけどw 直太朗大百科をライブ後に購入しました。これを読むと、今に至るまでの15年間のあゆみがよくわかって、またアルバムの聞き方が変わりそうです。

御徒町さんと出会ってなかったら司会業をやっていた、と書いてあって、今日のライブを見た身としては大納得でした。いや、司会としてはまったくまとめきれてないんだけど、すっごくやりたがりそうw

「嗚呼」と「自由の限界」を聞きながら帰路につきました。この2つのアルバムが好きすぎる。

これまで知らなかった直太朗を知ることができ、大好きな曲もたくさん聞けて、楽しいライブでした。

ちなみに、本人は自分のことを「お調子者」と言ってます。

書いているのはこんな人。

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